NOx・PM法の適合車ではないトラックは買取してもらえるの?
ディーゼルエンジンの車を売却する際、気になるのはNOx・PM法についてですよね。低年式のトラックを使用していた場合、そのトラックは適合していない可能性があります。トラック査定において、NOx・PM法の適合がどのように影響するかご存知でしょうか。
NOx・PM法は、排気ガスから空気汚染を守るための法律となります。N規定値を超えるトラックは、日本国内で使うことができません。
排気ガスの範囲が基準を超える場合には、適合させるためのフィルターを装着させる必要があります。このフィルターの価格が100万円近くかかる場合もあるようです。
しかもNOx・PM法の基準範囲は厳しくなる傾向にありますので、このフィルターが適合範囲外になってしまうこともあるでしょう。その際は、新しく適合したフィルターを購入する必要があるのです。
こうした理由から、NOx・PM法に適合していないトラックを査定する場合、査定額が低くなることが多いです。
過走行車や低年式のトラックの場合、NOx・PM法に適合していないと査定を断られる場合があります。しかし、そのような条件のトラックであって査定を行ってくれる業者は少なくありません。
高額なフィルターを装着することを考えると、査定額は極端に低いのではないか、そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですがNOx・PM法に適合しておらず、あまり条件の良くないトラックであっても、高く査定してくれる業者もあるのです。その理由は、日本製のトラックが海外でも人気が高いことにあります。
NOx・PM法は、あくまで対象エリアの大気汚染を規制する法律になります。規制対象にない国でトラックを使用する場合には、適合する必要はないのです。当然、高額なフィルターを取り付ける必要もありません。
また海外に販売ルートを持つ業者は、過去にもトラックを多く輸出しています。そのため修理部品としても、日本製の中古トラックに需要があるのです。
こうした理由から、海外にも販売ルートを持っている業者は適合していないトラックであっても、大きく価格を下げずに査定ができるのです。
NOx・PM法に適合していないトラックを売却する際、通常以上に査定業者を選定する必要があります。その業者が海外に販売ルートを持っていなければ、買取価格が安くなってしまうからです。
一括査定サービスを利用する場合にも、提携している業者が海外に販売実績があるのかを確認した方が良いでしょう。